Transcript 発表資料
全天X線監視装置 MAXI 地上データ処理システムの開発 Ⅲ ー 突発天体発見システムの開発 ー 中村 一尋、大塚 康浩、根來 均 (日本大学) 冨田 洋 (JAXA/TKSC) 土屋 雄一郎、吉田 篤正(青山学院大学) 小浜 光洋(理化学研究所) 突発天体発見システムの開発 • γ線バースト→数秒~ • X線新星→数時間~ • AGN→数日~ このような様々な突発天体や、特異な変動を 示す天体を発見するシステムの開発である。 1.Motivation MAXIは突発天体を様々なタイムスケールで発見し世 界に速報することが目的である。 この目的のために2つのことが求められる。 1.天球をメッシュ状に切り可視化&アニメーション。 2.リアルタイムで下りてきたデータをリアルタイムで処 理し、速報する。 (非常に明るい天体は、視野に入ってから世界に速 報するまでの時間→数秒が目標!) MAXIでの最大目標の一つである。 2.Mesh 突発天体発見のためには2つの方法が考えられる。 • カタログ比較法 過去の衛星のX線カタログを元に、MAXIとの観測 データをシュミレーションし、実際のデータと比較 →観測初期に用いる • MAXI観測データ比較法 ある一定期間以上のMAXIの観測データと最新の データとの比較 →観測中期から後期に用いる 3.Splitting The Sky 2つのフリーソフトがある。 • HEALPix 主にCOBE、WMAP、 PLANCK等のCMB衛 星で用いられている。 ・対応言語:C、C++、 JAVA、Fortran90 ・グラフィック:IDL、他のフ リーソフト ・Read/writeはFITS フォーマット • HTM 主に国立天文台、GAIA、 SDSSなどのデータベー スに組み込まれている。 ・対応言語:C、C++、JAVA ・グラフィック:JAVA3D HEALPix 1ピクセル ピクセル数 pix 12 N 2 ピクセル面積 3 3600 1 pix 1' N インデックスの振り分け HEALPixで約5日分のphotonを 約1°×1°の大きさのビンに入れた場合 • MAXIの空間分解能が約1°×1° 12288ピクセル HTM ピクセル数 Area Low Area High (arcmin^2) (arcmin^2) 10 14 29 8,388,608 11 3 7.3 33,554,432 12 0.86 1.8 134,217,728 13 0.21 0.45 536,870,912 14 0.05 0.11 2,147,483,648 15 0.01 0.028 8,589,934,592 20 1.3E-05 2.8E-05 8,796,093,022,208 25 1.0E-08 2.1E-08 9,007,199,254,740,922 N pix pix 8 4 ピクセル面積は様々 で一定ではない N 4.Benchmarks HTM vs HEALPix 各イベント数に応じたピクセルに入れる時間 Vec→Pix 約12288pix HTM 1e4 Photon 0.38s HEALPix 0.14s PentiumM 512MB OS:FedoraCore3 言語:C Data:天球上に一様乱数 1e5 Photon 3.35s 1e6 Photon 16.86s 1e7 Photon 154.85s 1.52s 6.63s 62.04s HEALPixのほうが早い! 等面積 + 処理速度 ↓ HEALPixに決定。 5.Animation クリックすると 1ピクセルの光度曲線 さらに過去のphoton 過去のphoton 最新のphoton PGPLOTによるアニメーションの試作バージョン 6.Nova Search 1秒毎にリアルタイムで下りてきたデータ ↓ 1秒以内 リアルタイムに処理する。 満たしている。 MAXIで予想される1秒間のX線イベント数1万 ↓ これも満たしている。 非常に明るい天体は視野に入ってから 数秒以内に速報が目標! 7.課題 Visual的問題 • 毎秒1ピクセルごとに全部描くのは困難?! • 1毎秒では処理は一台のPCのみ。 • 1min、1hour、10hours、1day、10day、 1month毎の実現性の確認。 • ピクセルとピクセルの間に入った場合の処理